アイとはラインを結んだりフックを取り付けるためのスプリットリングを取り付けるルアーからむき出しになっている金属のリングのことです。普段何気なく使っているアイですがその設置方法にはいくつかの種類があります。ルアーのスペックや宣伝など目にする「ワイヤー貫通方式」などです。下のイメージ図はルアーを縦に中央から2つに割った断面のイメージです。
エイト環方式
エイト環は八の字形状のリングです。このエイト環が必要個数分独立してルアーのボディに挟み込まれるように設置されています。現代のプラスチックルアーではごく一般的な方式になります。
プラスチックルアーの場合、強度が高く、そう簡単にアイが抜ける心配はありませんが、ストラクチャー打ちなどのミスキャストによってルアーを岸壁やテトラなどに強打させてしまった場合は要注意。もしアイ付近にヒビなどを入れてしまうと一気に強度が落ちて魚がかかった際に弱った部分のアイだけがとれてしまうなんて事があります。
U字ワイヤー方式
エイト環方式が主流になる前の古いプラスチックルアーによくみられる方式です。U字形状の短いワイヤーを必要個数分独立してルアーのボディに挟み込まれるように設置されています。より強度の高いエイト環方式が主流になった現在ではあまり使われていません。
貫通ワイヤー方式
各アイが1本のワイヤーで構成されている方式です。ワイヤーや針金や金属ワイヤーなどいくつか種類があります。強度が非常に高いため超大物狙いのルアーにもよく採用されています。またボディの強度が弱いウッド製のルアーも貫通ワイヤー方式が多いです。
各アイが1本のワイヤーで構成されているので、ルアーのボディが破損していてもアイだけが魚に持っていかれるといったことがほとんどありません。
ねじ込み式
ねじ込み式は、ねじ状のアイをルアーボディに直接ねじ込んである方式です。ねじなのでペンチや手でクルクルと取り外しが可能です。大昔のルアーにはこのタイプが多くありました。またスイッシャータイプのルアーはプロペラを取り付けるためにその部分だけねじ式アイの場合が多いです。
強度が弱いのでサイズの大きい魚を狙うのはやめておいた方が無難です。またスイッシャーなどのプロペラを頻繁に交換しているとボディのねじ穴が広がって著しく強度が落ちるので注意が必要です。
最後に
現代主流のエイト環タイプのアイを搭載するプラスチックルアーなら特に不安なくルアーを使えると思います。ただし先にも書いたようにアイが独立して付いている構造なので、ルアーのボディにヒビなどの破損が見られた場合は大きな魚がかかった時にアイが持っていかれる恐れがあるのでボディの状態は確認するようにしましょう。
夢のビッグフィッシュを狙うのであれば、やはりワイヤー貫通方式の安心感はピカイチかなと個人的には思います。
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